世界遺産「大峯奥駈道」を有する豊かな自然とロマンあふれる歴史が満ち溢れている奈良県五條市。
2015年3月、環境保全に配慮した、最新鋭のマテリアルリサイクル技術を採用した新しいタイプのし尿処理場が完成しました。

五條市では、稼動後34年を経過し老朽化したし尿処理施設の更新が望まれる一方で、公共下水の面整備事業も進み、し尿等の搬入量の削減が見込まれている中で、より経済的に汚水処理を行うことが課題解決の糸口でした。

「経済的な し尿・浄化槽汚泥処理施設の建設」というニーズに対し、水ingはシンプルな処理フローを特長とする直接脱水（前脱水）型脱窒素処理方式を選定し、建設費・維持管理費共に低減しました。

資源化方式に汚泥の助燃剤化及びリン回収方式（MAP法、水ing採用第１号案件）を採用することにより、環境省所轄の「循環型社会形成推進交付金」を活用しています。 し尿の直接脱水には、維持管理が容易で助燃剤対応実績が業界最多の軸摺動式スクリュープレス脱水機を採用。汚水処理には、前処理設備や膜分離設備を使わずに膜分離高負荷脱窒素処理方式と同等以上の効果を発揮する、デニライトシステム（当社新スタンダード技術）を導入するなど、LCCの低減も十分考慮した施設となっています。

施設の設計から資材調達、土木建築、機械設備、電気設備工事まで全てを請け負い、地域の皆様の安全に十分配慮しながら工事を行いました。