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SERVICESKOBEハーベストプロジェクト(神戸市東灘処理場) / 下水道

再生リン資源の地産地消に取り組んでいます

 当社、神戸市、三菱商事アグリサービスは、平成24年度の国土交通省B-DASHプロジェクトとして採択された「神戸市東灘処理場 栄養塩除去と資源再生(リン)・革新的技術実証事業-KOBEハーベスト(大収穫)プロジェクト-」の2年間に渡る実証試験を終えました。

 このプロジェクトは「下水の消化汚泥からリンを高純度に精製して取り出し、肥料として農地に還元する」ことを目指してはじまりました。

 実証試験終了後、平成26年には農林水産省の肥料登録を完了、回収したリンを「こうべ再生リン」と名づけ「肥料」として農地に還元しています。

再生リン配合肥料「こうべハーベスト」を開発

 再生リンの普及展開を進めるためには、神戸の地にあった肥料の開発が必要と考え、JA兵庫六甲や地元農家の方々からご意見を伺いながら、再生リン配合肥料「こうべハーベスト10-6-6-2」を開発しました。

 1年間の試験栽培を経て、平成27年12月から試験販売を開始。徐々に販売数を伸ばし、今では「こうべハーベスト」で育った野菜が神戸市の学校給食にも使われています。また、毎年夏にはスイートコーンの収穫体験を開催。食育・環境教育にも役立っています。

こうべハーベスト10-6-6-2

収穫されたスイートコーン

スイートコーンの収穫体験 1

スイートコーンの収穫体験 2

資源循環の輪の拡大へ

 「下水処理場で回収されたリンが、肥料に姿を変え、農地に還元。新たな農作物となり、食卓に並び、人間の体を通って、下水処理場に還ってくる」当初思い描いた物語は、いま神戸で【資源循環の輪】として着実に広がっています。

 当社はこれからも資源の豊かな地産地消に貢献してまいります。