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SERVICES日立セメント株式会社 神立資源リサイクルセンターバイオプラント/ バイオマス

食品リサイクル法に適合した 国内最大規模のメタン発酵施設

地球温暖化防止や循環型社会形成に大きく貢献

茨城県の南部、東に霞ヶ浦、西に筑波山を望み、全国花火競技大会が開催されることでも有名な茨城県土浦市。
水と緑に恵まれた歴史と伝統のある街 土浦市は、平成22年(2010年)にバイオマスタウン構想を策定しました。
日立セメント株式会社を含む、産官学・市民からなる検討委員会が設置され、バイオマス利活用スキームが纏められ、本構想の中核施設に「神立資源リサイクルセンターバイオプラント」が位置づけられました。

国内最大規模のメタン発酵施設

処理能力

食品廃棄物

135.9t/日                           

主要設備

受入前処理設備

6系列(事業系・家庭系厨芥、加工食品廃棄物(固体・液体)、製造残渣等対応)

   

メタン発酵槽

1,800m3/槽 × 2槽

  

堆肥化発酵槽

66m3/基 × 2基

食品リサイクル法に適合

食品廃棄物をメタン発酵処理による「バイオガス」と堆肥化発酵処理による「有機堆肥」にリサイクルする、食品リサイクル法に適合した施設です。

日本初の焼却施設とのハイブリッド型廃棄物処理施設

既存の焼却施設「エコプラント」にメタン発酵処理施設「バイオプラント」を併設させることにより、各々の施設に適した廃棄物を選択して受け入れ、相互に連携したハイブリッド型廃棄物処理を実現しました。

バイオガス

バイオプラント ⇒ エコプラント : 助燃料(重油)の代替燃料として利用(5.5kl/日相当)

臭気

バイオプラント ⇒ エコプラント : 燃焼空気として利用(処理)

容器包装

バイオプラント ⇒ エコプラント : 焼却施設

余剰蒸気

エコプラント ⇒ バイオプラント : 蒸気発電機による減圧発電後 (1.4MPa→0.4MPa、約100kW)、加温熱源として利用

万全な臭気対策

建屋外部への臭気漏洩を防ぐため、搬入車両によるホッパへのダンピングは建屋シャッターの全閉時のみ可能とし、自動的に消臭剤を噴霧するシステムを導入しています。また、各設備を密閉構造かつ脱臭ファンにより負圧化することにより、捕集した臭気を脱臭設備で処理しています。
燃焼(エコプラント)・薬液洗浄・活性炭吸着、3つの脱臭方式を用い、周辺住民の皆様への環境対策を徹底しています。

左:薬液洗浄塔  右:活性炭吸着塔

資源化技術統括 バイオマス技術部 バイオマス技術課 植田 真司

原料となるバイオマスは お客様毎に異なるため、最適な設備および処理フローは、その都度異なります。お客様のニーズと地域性を十分に理解したうえで、検討・協議・提案を繰り返しながら お客様と共に施設を築き上げる、そのことが大切だと感じています。 神立資源リサイクルセンターパイオプラントでは、多種多様な形態(荷姿・性状・搬入車両)の食品廃棄物の受け入れと、エコプラントとの最適な相互連携がお客様の大きなニーズでした。型式の異なる6系列の受入前処理設備やハイブリッド型連携提案と共に、これまでの実績を評価していただいたと思っています。 畜産廃棄物や飲料工場の廃棄物、汚泥などの各種混合メタン発酵処理の技術実績と経験が、ここ神立資源リサイクルセンターバイオプラントでも活かされています。