「未来は、ミルクの中にある」のキャッチフレーズでお馴染みの、雪印メグミルク株式会社。茨城県稲敷郡阿見町に建設された阿見工場には、LCC低減に貢献する当社の用・排水処理技術が生かされています。

お客様の主力工場に相応しく、環境に配慮した設計とLCC低減提案が認められ、当社の用・排水処理技術が採用されました。周辺環境に調和させた設備の外観デザイン、オペレーション時の動線への配慮、安定した用水処理水質、排水処理に特に必要とされる臭気対策等、総合水処理技術が設備の建設に生かされています。

用水処理設備には除鉄・除マンガン処理+活性炭吸着処理を採用し、安定処理を実現しました。粒状活性炭には水ing自社開発の活性炭LGシリーズを使用し、安定した性能とロングライフを目指します。
工場への送水装置には使用水量に応じて配管抵抗分の圧力損失を加減しポンプの吐出圧力を変化させる「推定末端圧力一定制御」を採用しています。モータ可変速による吐出圧力一定制御より消費電力がさらに小さくなり、工場での使用水量負荷変動に適切に対応し、省エネルギーを目指します。

排水処理にLCC低減を目指した設備として、生物処理に水ingの油脂分解システム「オイルイータ」を適用しました。油脂排水処理の信頼性に大きな影響を与える流入負荷の変動を考慮した嫌気処理と、高負荷排水を高速処理する高負荷好気処理、低負荷排水に対応する流動担体処理と、それぞれの生物処理の特長を組合せたシステムにより、安定かつ経済性の高い処理を実現しました。