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2025.12.01
【リリース】稼働中の金町浄水場で耐震補強工事を実施
水ing株式会社のグループ会社である水ingエンジニアリング株式会社(社長︓須山晃延、本社︓東京都港区)は村本建設株式会社(社長︓久米生泰、本社︓大阪府大阪市)との間で、「金町浄水場第5群高速凝集沈殿池及び高度浄水ポンプ所耐震補強工事」に関する契約を締結しました。
本工事は、浄水場施設の耐震補強を通じて、施設の強靭化を図り、安定した給水の確保と災害時の断水リスク低減を図るものであり、東京都水道局が推進する水道インフラ強化計画の一環として位置付けられています。

写真(右):水を張った状態の高速凝集沈殿池(アクセレータ)
写真(左):高速凝集沈殿池(アクセレータ)全体構造
本事業の背景と特徴
金町浄水場(東京都葛飾区)は、1926年に給水を開始して以来、東京都東部地域の水道供給を担う重要施設として運転を続けてきました。東京都水道局は「東京水道施設整備マスタープラン(2021年)」に基づき、2030年度末までに耐震化率69%の達成を目指し、主要浄水場の耐震補強工事を計画的に進めています。 本工事では、浄水場の安定した運転や供給への影響を最小限に抑えながら、段階的に施工を進める必要があり、そのような中で高速凝集沈殿池(アクセレータ)の改修を行います。高速凝集沈殿池(アクセレータ)は、原水に凝集剤を加えて微細な懸濁物質をフロック化し、短時間で沈降・分離するための水処理設備です。施工にあたっては、工程管理の精度や柔軟な現場対応力が求められるほか、水処理機器の更新による機能性の向上、既設設備の再利用を前提とした効率的な施工計画など、複数の技術的課題への対応が必要となります。
契約概要
工 事 名
金町浄水場第5群高速凝集沈殿池及び高度浄水ポンプ所耐震補強工事
対象施設
東京都水道局 金町浄水場
計画処理量
5群/6池数 510,000㎥(1池=85,000㎥×6池)
処理方式
スラリー循環型※
契約金額
510,000,000円(税抜)
契 約 日
2025年6月1日
工事工期
2025年7月7日~2027年10月6日
※「スラリー循環型」は、既に形成されたフロック(スラリー)を沈殿池内で循環させることで、原水中の懸濁物質を効率的に接触・凝集させる方式です。これにより、フロックの成長が促進され、沈降効率が向上するとともに、処理水の清澄度も高まります。
本事業における当社の役割
本工事において当社は、機械設備の製作・据付・試運転までを一貫して担当します。浄水場の運転を止めずに施工を進めるという制約がある中、主たる工事である耐震補強工事の工程とアクセレータの主要機器の更新の工程を村本建設株式会社と緊密に連携しながら工程管理を行い安全かつ効率的に施工します。
当社はこれまでの水処理施設での施工実績を活かし、高い品質と安全性を両立した施工を実現するとともに、本事業を通じて地域社会の強靭なライフライン構築と持続可能な水道インフラ整備に貢献してまいります。
水ingグループについて
水ing(読み︓すいんぐ)は、「生命の源である『水』を通じていつまでも社会に貢献し続ける『ing』」を経営理念に掲げ、水処理施設(浄水場、下水処理場、汚泥再生処理センター、し尿処理場、民間施設等)の設計・建設から運営、維持管理までをトータルに手掛けています(運転・維持管理の拠点は、国内約300か所)。
“水の先をつくれ。”というブランドメッセージのもと、地域の暮らしの課題に目を向け、安全安心な水環境を提供し続けるとともに、水を通じて、暮らしと街の未来を支えています。
■本件に関するお問い合わせは、水ing(株) 広報部まで
TEL:03-4346-0612
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